お盆に想う

ホーム > 日々雑感トップ > お盆に想う

お盆に想う

2026-07-04

「涙が流れるような別れはとても辛いことだけれど、涙が流れるような人に出遇えたことは何より尊いことです」

今年も亡き大切な方との再会を願うお盆の季節を迎えました。京都の五山の送り火を始め、全国では様々な行事が行われています。私は毎年この時期に思い出す歌があります。さだまさしさんの「精霊流し」です。たまたま車のラジオで流れたのですが、亡き方を偲びリクエストされたものでした。

さださんは長崎県のご出身で、長崎では新盆に精霊流しという行事が今も大切に行われているそうです。精霊船に亡き方の縁を尽くした一生と、共に生きた家族の人生を船に積み山車を自宅から海まで引いていくのです。

仏様の広く深いお心を「本願海」と言います。降り注いだ雨が長い年月をかけて山肌に染み込み一粒の滴となる。その一滴が湧水となり小川となり、やがて大河となり海に受け止められ帰っていく。

宇宙の歴史は138億年、地球の歴史は46億年、人類の歴史は20万年、無限の背景に支えられた私が、今亡き方と共に生きている。喜んだことや悲しんだこと、その人生全体を受け止め帰っていく海がある。誕生があり命終がある。出遇いがあり別れがある。だがそれで終わりではない。お盆とは仏様の元に帰られた亡き方と再会する仏事なのだと思います。